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Access Form TextBoxの.SelLength .SelStartプロパティ

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<Access Form TextBoxの.SelLength .SelStartプロパティ>

こんにちは、三流プログラマーKen3です。 今回は、 Access のテキストボックスの .SelLength (選択文字数) .SelStart (選択開始位置) です。

/* * 1.今回のキッカケ */

下記の質問をBBS( http://www.ken3.org/cgi-bin/bbs/vba/wforum.cgi )で貰いました >おなまえ:MachineUser >タイトル:キャンセル処理後の選択 > >AccessでのVBAでフォーム上にあるテキストボックスの中身のチェックを >BeforeUpdateイベントにて行っているのですが、間違った値を入力したと >きにキャンセル処理をさせています。 >このキャンセル処理をさせた後、入力文字列を選択状態にしたいのですが、 >どのようにすればよろしいのでしょうか? ---- と質問がありました。

/* * 2._BeforeUpdateで処理をキャンセルする */

まずは、ノーマルなキャンセル処理を書きます。 更新前のイベント処理 頭文字がA,X,Z 番号が100〜999をチェック データはA-201,X-777,Z-234などの形式 *入力禁則でできそうってのは、置いといて、
Private Sub 依頼表No1_BeforeUpdate(Cancel As Integer)

    Dim ErrFLG   As Boolean
    Dim nCHKNO   As Long
    Dim strKUBUN As String

    strKUBUN = Left(Me![依頼表No1], 1)   'チェックする頭文字の代入
    nCHKNO = Val(Mid(Me![依頼表No1], 3)) '番号を変換
    ErrFLG = False  'フラグにFalseを初期代入

    '頭文字のチェック
    If strKUBUN <> "A" And strKUBUN <> "X" And strKUBUN <> "Z" Then
       ErrFLG = True 'ERRをONにする
    End If
       
    'コード範囲のチェック
    If nCHKNO < 100 Or 999 < nCHKNO Then '100より下、999より上か?
       ErrFLG = True 'ERRをONにする
    End If
    
    'エラーの判断
    If ErrFLG = True Then
        MsgBox "データはA-201,X-777,Z-234などの形式で入力してね", vbExclamation, "エラー"
        Cancel = True
    End If

End Sub
と単純に、データをチェック、エラーならCancel = Trueとしました。 [No.60 Cancel=Trueの使い方(例題:Excel 右クリック禁止)] http://www.ken3.org/backno/backno_vba13.html#60 で、Cancel=Trueの使い方を少し書きました。 今回みたいに更新前にデータをチェックして、更新をキャンセルすることもできます。 Cancel=Trueはいろいろと使えるので、覚えて置いてください

/* * 3.SelLength、SelStart、SelText プロパティ */

そこまでは出来てるんだよ、 質問されたのは、このエラーの時、 >入力文字列を選択状態にしたい だろ、、、と一流読者のお叱りを受けたところで、 そろそろマウスでドラッグした時のみたいな反転イメージを作りたいと思います。 テキストボックスのプロパティを探ると、 Me![依頼表No1]. とピリオドを打ちこむと、プロパティ・メソッドの一覧が表示されます。 ここから使えそうなプロパティを見てみると(それにしてもいっぱい在るよね) SelLength、SelStart、SelText プロパティが見つかりました ヘルプを見ると、 SelLength コントロールで選択されている文字数を示します。 SelStart 選択されたテキストの先頭、またはテキストが選択されていない場合は、   カーソルの位置を示します。 SelText プロパティは、選択されたテキストの文字列を示します。 コイツを使って、エラー処理の時、勝手に文字を選択します。 'エラーの判断 If ErrFLG = True Then Me![依頼表No1].SelStart = 0 '先頭から Me![依頼表No1].SelLength = Len(Me![依頼表No1]) '文字数分選択する MsgBox "データはA-201,X-777,Z-234などの形式で入力してね", vbExclamation, "エラー" Cancel = True End If と、エラーの時、 .SelStart = 0 で先頭から .SelLength = Len(Me![依頼表No1]) で文字数分反転選択させます -- 余談 -- 今回はSelTextは使わなかったけど選択された一部を見たい時などに使ってみてね。 プロパティ、メソッドの探り方 http://www.ken3.org/vba/excel-help.html こっちもヨロシク

/* * 4.蛇足の回答 */

.SelStart = 0 先頭から .SelLength = Len(Me![依頼表No1]) 全部 だとツマラナイので間違った場所を選ぶコードを書いてみます。 オイオイ、せっかくキレイに終わったと思ったのに、 余計な蛇足の回答すると失敗するぞ(笑) まぁ、蛇足も必要ってことで(謎)もう少しお付き合いください。 (※読者の声:長くなるだけだろ?) エラーのチェック場所が2ヶ所なので、エラーの位置別に選択位置を変えてみます。 '更新前のイベント処理 '頭文字がA,X,Z 番号が100〜999をチェック 'データはA-201,X-777,Z-234などの形式
Private Sub 依頼表No1_BeforeUpdate(Cancel As Integer)

    Dim nCHKNO   As Long
    Dim strKUBUN As String

    strKUBUN = Left(Me![依頼表No1], 1)   'チェックする頭文字の代入
    nCHKNO = Val(Mid(Me![依頼表No1], 3)) '番号を変換

    '頭文字のチェック
    If strKUBUN <> "A" And strKUBUN <> "X" And strKUBUN <> "Z" Then
        Me![依頼表No1].SelStart = 0   '先頭から
        Me![依頼表No1].SelLength = 1  '間違いは頭文字なので
        MsgBox "頭文字はA,X,Z です", vbExclamation, "頭文字エラー"
        Cancel = True 'キャンセルをセットして
        Exit Sub      '関数を途中で抜ける
    End If
       
    'コード範囲のチェック
    If nCHKNO < 100 Or 999 < nCHKNO Then '100より下、999より上か?
        Me![依頼表No1].SelStart = 2   '数値のエリア開始位置
        Me![依頼表No1].SelLength = 99 '文字数をオーバーしてセットしてみたら?
        MsgBox "コードは100〜999までです", vbExclamation, "コード範囲エラー"
        Cancel = True 'キャンセルをセットして
        Exit Sub      '関数を途中で抜ける
    End If

End Sub
頭文字のチェックでは If strKUBUN <> "A" And strKUBUN <> "X" And strKUBUN <> "Z" Then Me![依頼表No1].SelStart = 0 '先頭から Me![依頼表No1].SelLength = 1 '間違いは頭文字なので と1文字目を選択させてから MsgBox "頭文字はA,X,Z です", vbExclamation, "頭文字エラー" メッセージ表示 Cancel = True 'キャンセルをセットして Exit Sub '関数を途中で抜ける 処理のキャンセルをセットしてから関数を抜けてます End If コード範囲のチェックでは、 If nCHKNO < 100 Or 999 < nCHKNO Then '100より下、999より上か? Me![依頼表No1].SelStart = 2 '数値のエリア開始位置 Me![依頼表No1].SelLength = 99 '文字数をオーバーしてセットしてみたら? とコードの入力開始位置2(012の3文字目)から、 オヤ?99文字指定?これでも動くんだぁ。 ※正確な文字数じゃなくても大丈夫でした MsgBox "コードは100〜999までです", vbExclamation, "コード範囲エラー" Cancel = True 'キャンセルをセットして Exit Sub '関数を途中で抜ける 処理のキャンセルをセットしてから関数を抜けてます End If いろいろとみなさんも遊んでみてください。

/* * 5.おわりの挨拶 */

今回は、 BeforeUpdateイベントでエラー時、文字列を選択したい でした。 拾い読みして、 1つでも何かの参考となれば幸いです。 Excel/Access大好き、三流プログラマーKen3でした。 ---------------------------------- 関連項目(ただのバックナンバー紹介) ---------------------------------- [No.60 Cancel=Trueの使い方(例題:Excel 右クリック禁止)] http://www.ken3.org/backno/backno_vba13.html#60 で、Cancel=Trueの使い方を少し書きました。 今回みたいに更新前にデータをチェックして、更新をキャンセルすることもできます。 プロパティ、メソッドの探り方 http://www.ken3.org/vba/excel-help.html こっちもヨロシク


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